どーも、サンディです。

前の記事では、「ほめることと叱ること」について、書籍『嫌われる勇気』と私自身の教員経験をもとにお話ししました。

今回のテーマは、

「怒ることと叱ること」

についてです。


「また怒っちゃった…」と思うあなたへ

山田

「怒っちゃダメって分かってるんだけど、つい怒っちゃう…」

そんな風に思ったことは、ありませんか?

子育てをしていると、どうしても感情的になってしまう瞬間ってありますよね。

あとで自己嫌悪。

「また怒っちゃった…」って。

でも一方で、

そもそも“怒る”って、そんなに悪いことなんでしょうか?


「怒る」と「叱る」って何が違うの?

私の職場でも、よくこんな言葉を聞きます。

サンディ先生

「怒っているんじゃありません。叱っているんです。」

でも、それって結局、「何が違うの?」って思いませんか。

怒るも叱るも、結局は子どもに注意すること。

なのに、なぜここまで区別されるのか。

そして本当に、その違いを理解した上で使い分けられている人は、どれくらいいるのでしょう。

今回も書籍の根拠と私の経験をもとに「怒ることと叱ること」について、お話していきたいと思います。


「人は怒りを捏造する」—書籍からの気づき

前回と同じく、書籍『嫌われる勇気』から引用します。

人は怒りを捏造する

岸見一郎・古賀史健 『嫌われる勇気』

とても分かりやすい例があります。

母親が子どもと激しく口論している最中、電話がかかってくる。
イライラしたまま電話に出るものの、相手が担任の先生だと分かった瞬間、声色が一変し、丁寧で穏やかな話し方になる。
電話を切ったあと、再び子どもに怒鳴り始める。

この経験あるの自分だけですかね?
あ~、あるある!と思ってしまったんですが。笑

このあと、本の中ではこう語られます。

「要するに、怒りとは出し入れ可能な道具なのです。」

岸見一郎・古賀史健 『嫌われる勇気』

「つい怒った」は本当か?

ここで大事なポイントです。

私たちはよくこう言います。

「ついカッとなって怒ってしまった」

でも、さっきの例から分かる通り、人は簡単に怒りを止めることができるんです。

つまり、

「つい」ではなく、自分で怒りを選んでいる。

ということになります。

では、なぜ怒るのか。

それはシンプルです。

相手を威圧し、屈服させるため。

言い換えれば、

負けないために怒っている。


正直に言うと…私もやります

子どもに対して「ムカつく」と思うこと、ありませんか?

私はあります。…ダメか、それは。笑

子どもが感情的にぶつかってきたときに、同じように怒り返してしまうこともある。

でもこれって、

「威圧されたから威圧し返している」

ということなんです。

つまり、構図としてはこう。

子ども vs 大人

これ、冷静に考えると…

ヤンキー同士のケンカとやってること一緒なんですよね。
「あん?なんだ?てめえ、コノヤロー!」って。

しかも相手は子ども。

サンディ先生

まだまだ私も未熟者です…泣


「叱っているだけ」は本当か?

さて、怒りについて語りましたが、ここまで読まれてこう思ったんじゃないですか?

山田

先生~、私は怒ってるんじゃなくて、叱っているんですよ。私は心の底では怒っていない。子どもを教育するために『怒る』いわば『叱っている』にすぎません。

ここで最初の疑問に戻りましょう。「怒る」と「叱る」の違いは何か。

一般的にはこんな感じで使い分けされますかね。

  • 怒る=感情をぶつける
  • 叱る=相手のために指導する

要は、心底怒りの感情があるか、ないか。相手のためを思っての行動か否か。憎しみか愛か。

こんなところでしょうか。


でも、子どもからしたら同じです

ここが一番大事なポイントです。

子どもは、怒られても叱られても、

最終的にこう言います。

「怒られた」

これは10年間教員をやってきた中で、断言することができます。

どれだけ理論的に、どれだけ愛情をもって叱っても、

子どもの中には「怒られた」が残る。


結論:怒るも叱るも同じ

書籍『幸せになる勇気』ではこう書かれています。

「怒ることと叱ることは同義である」

岸見一郎・古賀史健 『嫌われる勇気』

つまり、「怒る」ことと「叱る」ことが変わらないということは、どちらも先に話した通り、相手を威圧、屈服させるために、簡単に言うと負けないために怒っていることになります。

「生徒たちと言葉でコミュニケーションすることを煩わしく感じ、手っ取り早く屈服させようとして、叱っている」

岸見一郎・古賀史健 『嫌われる勇気』

どれだけ思いをもって、愛情をもって叱っていても、子どもにとっては感情的に怒られたのと何も変わらないのであれば本末転倒です。


じゃあどうすればいいの?

山田

「言いたいことはは分かったよ。でもじゃあどうすればいいの?」

正直に言うと、

私も叱ることはあります。

ただし、意識していることがあります。

それは、

怒るのではなく、“伝える”ことに重きを置くこと。


子どもは「怒られたい」こともある

少し踏み込んだ話をします。

子どもって、わざと問題行動を起こすことがあります。

なぜか。

注目してほしいからです。

いたずらがその典型です。

子どもたちは相手が嫌がることは分かってます。嫌がる度合いは相手やいたずらの度合いにもよりますが、いたずらの目的は一つ、注目をしてほしい。この一点です。

だから、子どもにとっては先生が怒ること、もとい、親が怒ることは狙い通りなところもあるのです。つまり、問題行動に対して怒りで返しても問題行動は終わらない。

むしろ、狙い通りで怒らせることに成功している。ゆえに、その行為を続ける。もしくは、さらにエスカレートすることになります。


サンディ流:伝え方は2パターン

ではどうするか。

私は「伝え方」に注目しています。

① ビシッと短く伝える

厳しめに伝えるとき、おそらく他の先生から見ると、叱っているとなるかもしれませんが、それこそ叱っているのではなく、端的に短く、ビシッと伝えることを心がけています。

そちらの方が合う子どももいます。特に低学年小学校3年生くらい(9歳くらい)まではこっちの方が効くことがあると体感で感じています、あと、男女でいうのはあまりよくないかもしれませんが、男子はこっちの方が合ってる傾向があるような気がする。(これはあくまでもサンディの持論です。)

なぜかというと、ここまでは衝動的に動くことの方が多いからです。もっと言うと、あまり考えてないで行動している。思考よりも行動。経験が浅い分、恐れ知らずなところがあるのでしょう。

こういった子どもに論理的に、長々と話しても頭に入っていないことが多い。

だから、端的に短くビシッと伝える。サンディは担任をやる中ではテンポ感をすごく大事にしています。

一つ注意点なのですが、だからといって根拠もなしに「こうしなさい」「ああしなさい」とはしませんよ。それでは子どもは反抗しますから。そうではなくて、ちゃんと根拠や理由も伝えた中で、端的に短くビシッと伝えることを意識しています。

② 共感しながら伝える

逆に、甘めに言う。甘めに言うとなるといい方がよくないかもしれませんね。正確には、共感を多めにして聞く感じです。これは4年生以上(10歳から)の子たちによく使う伝え方。さらにいうと女の子ですね。

男女で違いがあるのはなぜかというと、どうしても女子の方が発達が早いことと、脳の作りの違いもあるのではないかと思います。すいません、エビデンスがあるわけじゃないんですけどね…。

まずは聞くことを大切にする。そして共感する。その中で自分の考え方を伝えていく。その考えを聞いて、どう思うかもう一度問う。時間はかかりますが、やはりこうしていかないと、納得してくれない。

発達してきて、よく思考するようになったり、自分を客観視できるようになったりすると、共感なくして人の話を聞くことはありません。

相手が人の話を聞かないのに、どうして自分の話を聞きますかというところです。


大事なのは“使い分け”

この2つの伝え方のバランスと場面の使い分けがめちゃくちゃ大事で、これがうまい人は子どもから一目置かれるようになる。というか、信頼されます。

先生は話を聞いてくれるし、ビシッと言うときは言ってくれる

そんな教師が一番よくないですか?笑

これは親も一緒なんですよね。


全部優しくすればいいわけじゃない

言いたいことをまとめると、全部が全部優しく伝えることが善ではないということ。

時にビシッと伝えることも必要。ただし、そこに怒気は持ち込まない

というか不要なのです。


まとめ

さて、まとめていきましょう!

  • 怒りは出し入れ可能な道具。「ついかっとなって」は自分の意識のもと、それを選択している、無意識にではない
  • 「怒る」と「叱る」は本人にとっての意味合いは違えど、子どもにとっては同じこと。「怒られた」という気持ちはどちうらにせよ残る
  • 怒るのでなく、教えることと伝えることを大切にする
  • 伝え方に重きを置く。そこに怒気は不要
  • ビシッと伝えること、共感しながら伝えること、この2つをバランスよく使い分ける
  • 子どもによって、場面によって使い分ける判断がすごく重要。ここがうまいと信頼される大人になる
  • 怒っていけないからと言って、全部が全部優しく伝えることが善ではない

最後に

ここまでこんなことを書いてきましたが、人は誰だって怒ってしまうことはありますよ。だって、ロボットじゃないんですから。怒ることだってあるでしょうよ。そんな時は怒っていいんじゃないかなと思うのです。

それくらい嫌なんだということを怒って伝えることも必要だと思うのです。一番よくないのは、別に怒ってないけど「これは叱らなきゃいけないことだ」と思って偽りの怒りを振りかざすこと。

こんな叱り方は子育てに不要なんです。無理に怒りを作り出す必要はない。厳しく叱ることが親の責務じゃない。子どもの知らない、分からないことにまっすぐあなたらしく伝えることが大事なんです。

そこをはき違えないようにまっすぐ子どもと向き合っていきましょう!

サンディ&山田

ここまで読んでくださってありがとうございました。

次の記事では、子どもの問題行動について解説していきたいと思います。