山田

なんか最近、宿題がない学校があるって聞いたけど、それって大丈夫なの??学力下がるんじゃない…。

「宿題って、やっぱりあったほうがいいの?」
「最近、宿題が少ない・ない学校があるって聞いて不安…」
小学生の保護者であれば、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

自分たちが子どもだった頃は、「宿題=当たり前」。
出されるものをやるのが当然で、やらなければ怒られる。
そんな学校の記憶を持っている人ほど、今の学校の動きに戸惑いを感じやすいはずです。

サンディ先生

学校でも「宿題」の在り方が見直されてきているところです。
家庭ではそれをどう捉えていったらいいのか。
一緒に考えていきましょう!

この記事では、学校現場の実情と教師の視点から、
「小学生にとって宿題は本当に必要なのか?」を整理します。

  • なぜ今、宿題の必要性が問われているのか
  • 宿題をなくした学校で何が起きているのか
  • 先生は宿題をどう考えているのか
  • 低学年・中学年で考え方が変わる理由

これらを知ることで、

宿題の意味を理解し、宿題における子どもへの声掛けなど考えるきっかけになるとうれしいです。

サンディ先生

結論から言うと、宿題の必要性は
「学年」と「目的」によって変えるべきです。

  • 低学年:与えられた課題で学習習慣を作る
  • 中学年以降:自ら学ぶ力へシフトしていく

この方向性で考えている学校が、ほとんどでしょう。

次章から、その背景にどんな考えがあるのか詳しく見ていきます。


今、学校では宿題の必要性が問われている

近年、学校現場では「宿題は本当に必要なのか?」という議論が続いています。

宿題を「なし」にする学校も増えている

実際に、

  • 宿題を原則出さない
  • 最低限の課題だけに絞る

といった学校は、少しずつですが増えています。

さらに、
宿題をなくしたことで、学力が伸びた
という報告をしている学校もあります。

↓以下の記事では、宿題をなくしたことによるポジティブな変化をクローズアップしています。

https://benesse.jp/kyouiku_trends/202410/20241017-1.html

一方で、世間の意見は真っ二つ

ただし、宿題については意見が完全に分かれます。

  • 「日常的な学習習慣の定着につながるから、宿題は必要」
  • 「ただこなすだけの宿題に意味はない」

など、この二極化が、保護者の不安を強めているのも事実です。

サンディ先生

今の世間の声は7割が宿題賛成派のようですね。

https://edtechzine.jp/article/detail/8329


宿題がないと「プラスに働く子」「マイナスになる子」

宿題の必要性を考えるとき、
宿題がプラスに働く子とそうでない子に分かれるでしょう。

宿題がないと、プラスに働きやすい子

  • 勉強が得意
  • 学習習慣がすでに身についている
  • 受験を視野に入れている
  • 塾や家庭学習で先取りをしたい

こうした子どもにとっては、
宿題がなくても「塾の学習」や「発展的な学び」に時間を使えます。

宿題がないと、マイナスに働きやすい子

  • 勉強が苦手
  • 家庭学習の習慣がない
  • 何をすればいいか分からない

この場合、宿題がなくなると
家庭でまったく勉強しなくなるケースもあります。

ここが、宿題を一律に「なくせばいい」「あればいい」と言えない理由です。


学校の先生の本音「宿題は、正直ない方がありがたい」

ここからは、教師の立場の話です。

宿題を見る負担は想像以上

1クラス約30人。
宿題をチェックするだけでも、

  • 流し見で約30分
  • 丁寧に見れば1時間近く

この作業は、授業中にはできません。

  • 休み時間
  • 朝早く来て
  • 放課後に

こうした時間を削って行うのが現実です。

それでも宿題を出す理由

「じゃあ、なんで出すの?」
答えはシンプルです。

  • 家庭学習の習慣をつけてほしい
  • 家で全く勉強しないのは避けたい

教師は、宿題が最善だと思って出しているわけではないのです。

理想と現実のギャップ

理想は、宿題がなくても子どもたちが自分から学んでくれること。

我々教員も、自分から学びたいと思わせるような授業ができるよう日々精進していますが、

毎回、そんな授業をできる教員は正直、ほんの一握りでしょう。

そんな授業ができたとしても、子どもたち10人が10人全員そんな気持ちになるとは限らない。

だからこそ、宿題という仕組みが残っている。
これが現場のリアルです。


小学校の基本スタンスは「低学年→中学年で変わる」

多くの学校に共通する考え方があります。

低学年:まずは「与えられた学習」

  • 出された課題をやる
  • 学習の型を身につける
  • 「机に向かう経験」を積む

この段階では、
宿題には一定の意味があります。

中学年:自ら学ぶ力へシフト

3年生頃から、

  • 自学自習ノート
  • 自分で内容を考える課題

が出てくる学校が増えます。

ここでの先生の狙いは明確です。

  • 「何をやればいいか」を子ども自身に考えさせたい

漢字が苦手なら漢字、
算数が弱いなら計算。
自分に必要な学びを選ぶ力を育てたいのです。


宿題の本当の役割は「自ら学ぶ力を育てること」

ここまでを整理すると、
宿題の必要性はこう言えます。

デメリット(やらされる宿題)

  • 学ぶ意味を考えない
  • ただ終わらせる作業になる
  • 勉強が嫌いになる

メリット(目的を持った宿題)

  • 学習習慣が身につく
  • 自分で考える力が育つ
  • 中学校以降にもつながってくる

つまり、
宿題はゴールではなく、通過点

「やらされる学び」から
「自ら学ぶ学び」へ移行するためのものです。


まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 宿題の必要性は見直されている
  • 宿題をなくして成果を上げる学校もある
  • 宿題は子どもによってプラスにもマイナスにもなる
  • 教師は本音では「ない方が楽」
  • 低学年は与える、中学年から自ら学ぶへ
  • 宿題の目的は「学習習慣」と「自立」

宿題がある・ないに関わらず、
「自ら学ぶ力を育てる」にはどうしたらいいか。

根本的な本質の部分を家庭でアプローチしていくことが大切です。