どーも、サンディです!

いよいよ、夏休みが近づいてきましたね。
学校という枠組みから外れ、子どもたちが自由に過ごせる時間が圧倒的に増えるこの季節。

保護者の皆さんの中には、「この長い休みをどう有意義に過ごさせようか」「自由研究はどうしようか」と、焦りやプレッシャーを感じている方も少なくないはずです。

現役の小学校教員として、そして二児の父として、私も日々子どもたちと向き合っています。
学校現場でも家庭でも、大人はつい「子どもを正しく導かなければ」と肩に力が入りがちです。

社会からの目線を気にしすぎるあまり、子どもを型にはめようとしてしまうジレンマに苦しむ先生や親御さんを、数え切れないほど見てきました。

でも、今日の記事で私がどうしても伝えたいのは、もっとシンプルで、もっと根源的なことです。

子どもが持っている可能性や「凄み」に対して、大人が全力でリスペクトを持つべきだ。

世間や教育書ではよく「子どもをたくさん褒めましょう」と言われます。
もちろん、認めることは大切です。しかし私は、「心にもない上辺だけの言葉で褒める」ことには、強い違和感を持っています。

子どもは、大人の嘘や誤魔化しを驚くほど敏感に察知するからです。
本心から思っていない「すごいね」「えらいね」は、子どもの心には決して響きません。

大人の経験値で、子どもを測ってはいけない

子どもを心からリスペクトする。
言葉にするのは簡単ですが、日常の場面でそれを本気で見つけ出すのは、実はとても難しいことです。

なぜなら、私たち大人のほうが何十年も長く生きていて、人生経験も豊富だからです。
子どもがやっていることの大半は、大人から見れば「できて当たり前」か、あるいは「大人のほうがうまくできること」ばかりです。

絶対的なスキルの差がある中で、心の底から「すごい!」と思える瞬間を見つけるのは、大人が意識的に目線を変えない限り、なかなかできないのです。

だからこそ、大人は「子どもの目線」に立つ必要があります。
実際に自分がその子どもと同じ年齢だった頃、同じ背丈だった頃の世界を思い返してみるのです。

初めて何かを成し遂げたときの高揚感。
自分なりに試行錯誤して、小さな発見をしたときの目の前の景色。

その視点に立ったとき、子どもが今まさに取り組んでいることの中に、必ず何かしらの「凄み」が見えてくるはずです。
どんな些細なことでも構いません。

そして、大人が本気で「すごい!」と思ったその素直な感動を、全力で、リスペクトを持って伝えてあげること。
そこに嘘がなければ、子どもは本気で喜びます。

「大好きな大人が、自分の力を心から認めてくれた」という事実こそが、彼らの揺るぎない自信へとダイレクトに繋がっていくのです。

「大好き」の爆発力を信じる

子どもが自信を深め、自分からグングン成長していくためのもう一つの鍵。
子どもの「楽しい」「やりたい!」にフォーカスを当てることです。

子どもが「楽しい!」「大好き!」と思えることを見つけたときの、あの信じられないほどの集中力とパワーを見たことがあるでしょうか。
時間を忘れ、寝食を忘れるほどにのめり込んでいく、あの圧倒的な熱量です。

大人から見ればただの遊びにすぎないようなことでも、その「熱中している状態」こそが、凄まじい学習と成長のプロセスなのです。
だからこそ、私たちは子どもに「大好きで熱中できること」を見つけさせてあげたい。

待っているだけではなく、こちらから様々な環境や機会を用意して、動いてみることも必要です。
それは決して、高価な習い事をさせるという意味ではありません。

子どもが興味を持ちそうなことを日々の生活の中から探り、イベントのように楽しく取り入れていけばいいのです。

じゃあ、楽しくないことはしなくていいのか?

さすがに「楽しくないことはしなくていい」は、言いすぎだと思っています。ただ、楽しくないことを強要しても、子どもの本当の力は引き出せないのもまた事実。
楽しいことをするために、最低限のやらなくてはならない楽しくないことはさっさと終わらせる。この考え方を子どもの時から大事にしたいですね。

「大好き」をさらに広げる大人の関わり

先日、息子と一緒にペットボトルロケットを作りました。
その時、彼がこんなことを言ってくれたんです。

「僕、工作が好きなんだよ。だから、ペットボトルロケット作るの楽しみ!」

この言葉を聞いたとき、本当に嬉しかったですね。
自分の「好き」をはっきりと自覚し、それにワクワクしている。

元々は、私から「ペットボトルロケット作れるんだけど、やってみる?」と声をかけたのがきっかけでした。

子どもの「大好き」にフォーカスを当てて、さらに熱中させてあげるために、「こんなことしてみようよ」「あんなこともできるよ」と提案していく。
これこそが、大人ができる最高のサポートなのではないでしょうか。

夏休みは、まさにその絶好のチャンスです。
学校のカリキュラムや時間割に縛られることなく、自由に、とことん一つのことに向き合える時間。

いろんなことを経験させる、最高のボーナスタイムです。

私自身、息子との会話を通して、今年の夏休みは「とにかくでっかいものを作りたいな」と企んでいます。
大量のダンボールを使った巨大な工作なんか最高ですね。

大人が入れるくらいの秘密基地にするか、それとも部屋中を使った壮大な「ビー玉コロコロ」のからくりコースにするか。
息子と本気で話し合いながら、世界に一つだけの超大作に挑戦してみようと思っています。

コントロールを手放し、ただ共に面白がる

教育現場にいると、どうしても「成果」や「目に見える成長の証」を求めてしまいがちです。
親としても、「せっかくの夏休みなのだから、新学期に遅れをとらないように有意義なことをさせなきゃ」と焦る気持ちは痛いほど分かります。

しかし、私たちが本当に保障すべきなのは、宿題を終わらせることでも、立派な自由研究を提出することでもありません。

子どもが「自分の可能性を信じられること」です。

そのためには、子どもを大人の都合でコントロールしようとする心を手放すこと。
上辺だけの褒め言葉を捨て、本気の眼差しで彼らの「凄み」を見つけ出すこと。
そして、彼らの「大好き」という感情を全力で肯定し、一緒になって面白がることです。

大人が心底面白がっている姿を見せること。
それ以上の「勇気づけ」はありません。

今年の夏休み。
皆様もぜひ、お子さんの「大好き」にフォーカスを当ててみてください。
大人の経験値というフィルターを外し、本気で驚き、本気でリスペクトを伝えてみてください。

親も子どもも、一緒に悩み、一緒に熱中しながら、ただ目の前の「楽しい」を味わい尽くす。
そんな、泥臭くて熱量の高い夏休みを、共に過ごしていきましょう。