どーも、サンディです。 今日はご褒美についてのお話をしようと思います。

みなさん、ご褒美使っていますか?

「勉強したら、ゲームしてもいいよ。」
「1か月ルールを守ったら、おもちゃを買ってあげる。」

なんとなく使っちゃいけない手だとは分かってるんだけど、一番やる気を引き出せる方法だから、ついつい使ってしまう。それが本音のところじゃないでしょうか。

ちょっと考えてみてほしい話があります

自分の思い通りにならないと癇癪を起こしてしまう子どもの話。

親はその子に、「1か月間暴れなければゲームを買ってあげる」と約束しました。

その子はゲームを買ってもらおうと頑張りました。今までになく気を張って、怒らないように努めていました。

ところが、みんなで「ドロケイ」で遊んだある日のこと。その子は「ドロボウ」チームでした。ゲーム終了まであと数分。もう少しで逃げ切れるというところで、捕まってしまいました。その日は一度も捕まらないことを目標にしていたようで、思い通りの結果にならなかったのです。

結果として、泣きわめいてしまいました。ご褒美のゲームはおじゃんです。

翌日、その子はというと――今まで気を張っていたものがプツンと糸が切れたように地が出始めました。「~はやりたくない」などと、今までにはなかった言動が見られるようになったそうです。

あ~あ、と思っていたのですが、なんとご褒美のゲームはまだ大丈夫だったとのこと!

どういうこと?と思ってその子に話しかけると、こう言いました。

「あれは暴れたんじゃないよ。泣いただけ。だからいいんだよ。」

……うーん。笑

それでいいのか?とも思いましたが、せっかく気を取り直しているようなので、それ以上は突っ込まず「よかったね」と温かく微笑んだとさ。

いかがでしょう?

私が「最悪だ」と思った3つの理由

この話(ご褒美のこと)を聞いたとき、一番最初に思ったことは「それは最悪だ」でした。なぜか。理由を3つ説明します。

① 失敗したときの落胆が大きすぎる

うまくいけばまだしも、うまくいかなかったら……残りの日数、その子はどう過ごすのでしょうか。ミスを取り戻す方法がない。救いようがないというのが一つ目の理由です。

② そもそもその子には難しすぎるハードル

本人だってコントロールが効かないから困っているわけです。頑張ればどうこうなる問題ではない。にもかかわらず、こんな約束をしてしまったというのが二つ目の理由です。

③ うまくいったとして、その後のモチベーションはどうする?

ご褒美をもらった後のやる気をどう維持するのか。これが三つ目の「最悪」と思った理由です。

科学が証明する「ご褒美の落とし穴」

ここで、1冊の本を紹介します。

特に、結果に追われる世知辛いAI時代を過ごす私たちにとっては、外発的報酬にさらされることで気分が上下するのは、避けがたい現実でもあります。
こうした指摘は実に的を射ていますが、注意が必要です。
なぜなら、外発的報酬に基づく自己肯定感は短期的には高い効果を示すものの、長期的に依存していると、心にも体にも悪影響がでてくるからです。
たとえば、経済的な動機づけを求めがちな人は、総合的な自己肯定感が低くネガティブ思考に陥りがちで、うつや不安を抱えやすいことがわかっています。
ステータスや見た目の良さなどを求める場合も同様です。友人、恋愛、家族など、人間関係に問題が出てくるだけでなく、精神面以外にも頭痛や肩こりなど身体的な悪影響が出てくることが報告されています。
ことに高校生や大学生では、外発的報酬を求め続けることで、タバコや酒、ドラッグなどに依存してしまうリスクが高まるので要注意です。
つまり、外発的報酬で気分がよくなり、一時的にやる気が上がったように見えても、それでよしとしてはいけないわけです。

 森友啓 「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が教える57のこと

ご褒美の最大の問題は、「長期的なサポート」に向いていないこと。

モチベーションの維持も難しいし、「ご褒美がないと頑張らない」という定義づけにもなってしまう。これは非常に避けたい事態です。

ご褒美ほどやる気ブーストに効果的なものはないのですが、あくまでも「短期的なサポート」に限る意識が必要です。そして頻発させてもいけない。

「褒めること」も、実はご褒美の一種

もう一つ注意が必要なことがあります。「褒めること」もご褒美効果の一種だということです。

おだててやる気にさせたとしましょう。そのとき、子どもは何のために頑張っているのか。「褒められたいから」頑張っているのです。ご褒美がほしくて頑張るのと、本質的には同じですね。

だから、物を与えていなくても、褒めること(ご褒美)がなければやらない、という状態になってはいけないのです。

では、どうすればいいのか

外的要因に頼るのではなく、内的要因を引き出すことを意識しましょう。

人間のやる気の根本にあるのは、人とのつながり(関係性)、自分が何かできるという感覚(有能感)、それから、自分が決断したことを自分の意思に沿ってやっているという感覚(自律性)である。
これら「心の三大欲求」が満たされると、私たちの心が満たされる。

           森友啓 「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が教える57のこと

この3つを引き出すことで、外的要因がなくてもやる気を見出して頑張れるというわけです。

私が一番大切にしているのは努力している過程を褒めることです。自律性にかかわるところが大きいですかね。

「~にチャレンジすることがすごいよ。チャレンジするのが一番難しいんだよ。間違えてもいいから、やってみることが大事なんだよ。」

よくこう言います。これは事実だし、本気でそう思っているから、おだてているわけでもありません。

子どもの自律性を褒めることで、いろんなことに自分から頑張れる気持ちになってほしい。そう願いながら関わっています。

おわりに

いかがだったでしょうか? ご褒美は使い方を間違えると、じわじわと逆効果になってしまう関わり方の一つです。

内的要因を引き出すためにはどうしたらいいのか。今日の話が、改めて考え直すきっかけになれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!