どーも、サンディです!

新学期が始まって、あるいは学年が上がって、しばらく経ちました。
学校の現場にいると、この時期は子どもたちの「変化」をものすごく肌で感じる季節でもあります。

でも同時に、この時期は保護者の方から「うちの子、周りに比べてなんだか幼くて心配です」「もう高学年なのに、自分のことしか見えていなくて……」という切実な不安の声を耳にすることが増える時期でもあります。

結論からいうと、
その「幼さ」は心配いらないんじゃないかというのが私の経験から感じる持論です。
むしろ、伸びしろを秘めていると考えた方がいい。

今日は、私が日々の実践のなかで感じている「子どもの成長の爆発力」と、大人が持っておくべき「長い目」について、お話しさせてください。

たった数ヶ月で課題を乗り越えていく子どもたち

私の目の前には、日々たくさんの子どもたちがいます。
1学期が終わり、夏休みを前にしたこの時期、去年の姿と比べると「え、本当に同じ子?」と驚かされることが本当に多いんです。

例えば、少し前まで自分の感情がうまくコントロールできなくて、感情が爆発してしまっていた子がいました。
周りから見れば「幼いな」と思われる状態だったかもしれません。
でも、学年が上がった今、その姿はほとんど見られなくなりました。

また、別の子の話をすると、自分の思いを一方的に伝えるのはものすごく得意なんだけれど、人の考えを受け入れるのがどうしても難しいという子がいました。

その子が今、どうなっているか。

驚くことに、「相手の考えを受け入れるんだ」ということを、自分自身で意識して毎日の学校生活を送っているんです。
たった半年、あるいは数ヶ月という短い期間のなかで、子どもたちは自分が抱えていた課題と真っ正面から向き合い、自力でそれを解決し、成果として姿に現し始めています。

大人が「変わらないなぁ」「大丈夫かなぁ」とヤキモキしている裏で、子どもたちはものすごいスピードで変化している。

大人の1年間と、子どもの1年間は「濃度」が違う

なぜ大人は子どもの「幼さ」を前にすると、あんなに焦ってしまうのでしょうか。

それは、私たち大人が「大人目線の1年間」という物差しで、子どもを見てしまっているからです。
大人の1年間なんて、正直に言ってしまえば、あっという間に過ぎ去っていきますよね。
去年と今年で、自分自身がどれだけ劇的に変わったかと聞かれると、耳が痛い大人も多いはずです。

しかし、子どもの1年間はまったく違います。
我々の1年間と、子どもの1年間では、時間の「濃度」が根本的に違うのです。

子どもたちは、大人が想像もつかないような濃密な時間のなかで、日々膨大なことを学び、吸収しています。
その成長の幅やタイミングは、誰にも予想がつきません。
ある日突然、まるで脱皮するかのようにガラリと変わる。
それが子どもの持つ本来の力です。

特に、周りから「幼いな」と思われている子ほど、実はそのエネルギーを内側に溜め込んでいる状態だったりします。
発達のペースには当然、個人差があります。
その学年相当の発達度合いと比べて、少しゆっくりに見える子がいたとしても、それはただ「今はまだそのタイミングではない」というだけのこと。

むしろ、幼さがまだ残っているということは、これから先の変化の幅がそれだけ大きいということ。
つまり、とてつもない「伸びしろ」があるということだと感じます。

大人が本当に手放すべきもの

子どもが劇的に成長する瞬間には、明確なステップがあります。

それは、「幼さ」という殻が破れ、自分以外の視点を持てるようになったときです。

自分のことしか見えていなかった状態から、客観的に自分を見られるようになる。
周りの人が何を考えているのか、周囲の状況がどうなっているのかを、自分以外の視点に立って想像できるようになる。
この心のスイッチがカチッと入ったとき、子どもは恐ろしいほどのスピードで大人びていきます。

だからこそ、大人が今やるべきことは、目の前の「幼い姿」を無理やり矯正しようとすることではありません。

私たちが手放すべきなのは、「今すぐ、大人が望む理想の姿になってほしい」というコントロールの欲求です。

自分のことしか見えない時期というのは、裏を返せば、今はまだ周りを気にする余裕がないくらい、自分という人間を確立するのに必死な時期、世界を広げるための準備段階だということです。
そこを無視して、大人が上から目線で「もっと周りを見なさい」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだからしっかりしなさい」と正解を押し付けても、子どもの心には響きません。
ただ自己受容感を損ねるだけです。

今を見るな、長い目で見よう

「うちの子、このままで大丈夫なんだろうか」

そうやって不安になる気持ちは、二児の親である私にも痛いほどよく分かります。
でも、目の前の「今」という点だけに注目して一喜一憂するのは、本当にもったいないことです。

子どもは、親や教師がコントロールして育てるものではありません。
子ども自身が、自分の力で、自分のタイミングで育っていくものです。

大人にできる最善の関わりは、「長い目で見る」こと。
そして、子どもの成長する力を、何があっても信じ切ること。

ただそれだけです。

今、どれだけ不器用でも、どれだけ幼く見えても、様子をじっくり見てあげてください。
子どもたちが内側に秘めている可能性は、大人のちっぽけな予想なんて簡単に飛び越えていきます。

子どもと一緒に、あわてず、焦らず、長い目でその豊かな成長のプロセスを楽しんでいきましょう。
子どもの未来は、大人が心配しているよりも、ずっとたくましいものですから。